一生懸命レジストをつくっているときに限ってじゃまが入るもの。電話がかかる、宅配便が来る、こどもが泣く、etc.用事がすんだらすぐにレジストづくりにもどろう…と、思っていたのについつい長引いて「しょうがない、あとにしよう」といったん電源を切ります。(節電にはウルサイ)
しばらくしてから、さあ再開。と電源を入れると基本レジストの[1](ストリングスサウンド)しか出てこない。「私のレジストはどこ?(・・;)」とあせったことはありませんか?「私はちゃんとメモリーしているからだいじょうぶ」「何はなくともレジストはFDに登録するのがあたりまえ」という常識人(^.^)でも、あわてて、つい、ということは多々あります。こんなときはあわてず、[M](メモリー)ボタンを押しながら[D](ディセーブル)ボタンを押せばちゃんと電源を切る前の状態に戻ります。
でも世の中には不思議なことがあるもので、ちゃんとメモリーをしてもきれいさっぱりなくなってしまう、というこわーい話もあるようで…。
証言者Mさん(エレクトーン講師。27才。独身)
「いやー、本当に怖かったです。夏の夜おそくのことなんですがセンターで発表会用のレジストをつくっていたんです。その部屋はセンターの奥まったところにあり、みんなが帰ってしまって私ひとりだったんですよね。そうしたら突然停電になって、真っ暗。「キャー」と声をあげてしまいました。
すぐにあかりがついたのですが、ちゃんとメモリーしたはずのレジストがなくなってしまったんですよ。今までもよくエレクトーンの電源を切ってもメモリーボタンに入れておけばちゃんと残っていたので全然問題なかったのに…。
おもわず背筋がゾーッとしました。誰かがこちらを見ているようで、もう、すぐに飛び出しました」と恐怖の体験を語ってくれました。
そこで我が探偵団は、いやがる先生に無理をお願いして再現してもらうことにしました。「先生、当日とまったくおなじように進めてもらえますか」と言うとまず最初に取り出したのがHello−EL900のディスク。
「先生これは?」とうかがうと「プロの音作りを参考にしようと思って…」とそのFDをEL900に入れました。「先生、そのFDを抜いてからレジストづくりを始めたんですか?」「はい」
我が探偵団はそこでお化けの正体がわかりました。「先生、じつはプロテクトの掛かったディスクを抜いたあとレジストをつくって、いったん電源を切るといくらメモリーしてあっても消えてしまうんです」
「そんなバカな」そう、でも事実なんです。
目の前で実験してみましたがそのとおりになりました。「よかった、わたし怖くて、怖くて」と安心した様子。皆さんも注意しましょう。
何はなくともFDへ保存ですね。