「TO HOST端子も付いたし今さらMIDI端子なんて」とおっしゃるアナタ、まだまだあま〜い!これはこれでちゃんと役割があるんですよ。リタイアさせるにはもったいない。MIDIは基本的に「ご主人様」OUTの言うことを「奴隷」INはすべて従う構造になっていますから、このことを利用すればレッスンもラクにすすめることができるのです。
ためしに2台のエレクトーン(同じ機種がのぞましい)をMIDIケーブルでつないでみましょう。片方のOUT(仮に王様とします)からもう片方のIN(仮に家来とします)へつなぎます。さて、王様のメモリーボタンを押すと、家来のメモリーボタンもおなじように動くでしょ!パネル面のボタンも押してみましょう。
あら不思議。おなじように動きます。リズムもいっしょにスタートできますね。では、これを応用した指導法の公開だ〜。
[A]サウンドメイク早業編
@まず王様(生徒)のエレクトーンのMIDI−OUTと家来(先生) のエレクトーンのMIDI−IN端子をケーブルでつなぐ。
A王様側のEXP.をEXT.(エクスターナル)にする。
B王様側のVOLUMEをMinimumにする。
C家来側のVOLUMEをMaximにする。
D王様のFDのバックアップを取り(EL900は簡単にできるので重宝する)2台のエレクトーンに読み込む。
E王様が演奏を開始、家来は適宜レジストレーションをチェック、エディットしながらメモリーをする。
F家来側でFDにレジストレーションを録音する。
GSongをまたいで演奏する場合は2台とも次のSongを読み込み、作業を繰り返す。
H終了したら家来側のFDのバックアップを取る。
ふだんは1台のエレクトーンで生徒が弾きながら、先生がななめ後ろから観察、というパターンが多いでしょうが、これだと液晶画面を確認するのがたいへん。腰の負担も大きいですね。もちろん生徒が自由自在にレジストできればこんなこと必要ありません。先生はえらそうに指示していればいいですから(^^)
このアイデアのよいところは
@先生が生徒と同じ立場(位置)でバランスチェックできる。
A演奏と同時進行でチェック&エディットができ時間の節約にる。
B先生も生徒と同じようにすぐに音出しができる。
[B]プレイテクニック実技編
@まず王様(生徒)のエレクトーンのMIDI−OUTと家来(先生)のエレクトーンのMIDI−IN端子をケーブルでつなぐ。
A次に王様(生徒)のエレクトーンのMIDI−INと家来(先生)のエレクトーンのMIDI−OUT端子をケーブルでつなぐ。
B王様・家来のVOLUMEは状況により変わる。
これだけ。つまり生徒と先生がまったくおなじ状態になっているということ。両方とも王様。生徒が演奏して、先生は右足でエクスプレッションペダルを使ってディナミークの勉強、なんてへんな?指導もできるわけです。このときはEXP.の切り替えとVOLUMEの調整が必要ですが。
自動車教習所の車みたいですね。MIDIケーブルだけでフライト(自立飛行)シミュレーション(^^)えっ?ケーブルはあるけどエレクトーンが2台ない?ごもっとも〜。