「また〜。それじゃMIDIとおなじじゃない」とおしかりの声がありそうですが、今度はちょっとちがう。オーディオケーブルの話です。「なにそれ?」と言われそうですが、ふだんよくお目にかかるものですよ。ヘッドホンに付いているコードもそうだし、大きな舞台でエレクトーンを弾くときトーンキャビネットをつなぐコードもオーディオケーブルなのです。「MIDIケーブルとどうちがうの?」と思うでしょうが、MIDIケーブルは「こうしなさい!」という命令が通るだけですが、オーディオケーブルは音そのものが通っていきます。ですからヘッドホンで聴けたり、録音できたりするわけですね。
エレクトーン2台でアンサンブルをするとしましょう。皆さんも経験があると思いますが、おたがいの音が聞こえにくいということはありませんでしたか?相手とは距離があるのでしょうがないですよね。ですからたくさんの楽器でアンサンブルするときは必ずミキサーとモニターを使ってバランスをとるわけです。
でも2台だけならそんなにおおげさな事をしなくても済む秘策があるのです。
長めのオーディオケーブル(ピン端子、またはフォーン端子)でおたがいのAUXアウトとAUXインをつなぐのです。こうすれば自分側のエレクトーンでパートナーのエレクトーンの音もよく聞こえるようになるのです。つまりモニタースピーカーになるということ。相手だっておなじ。ちょっとした舞台ぐらいならこれで十分OKです。