ステージアマニュアル No.05

 ステージアの演奏データはMIDIファイルでつくられています。
ですから、MIDIの約束事を守れば、シーケンスソフトで演奏データの制作もできます。

ステージアに演奏をMDRで録音して、それをPCで開くと、MDR_000.MIDとREG_001.B00の二つのファイルがあります。MDR_000.MIDファイルが演奏データ、REG_001.B00がエレクトーンレジストデータになります。

このREG_001.B00はPCでは作れないので、ステージア側でレジストを保存し、シーケンスソフトで作った演奏データをMDR_000.MIDという名前にして、REG_001.B00が入っている同じフォルダに入れればいいわけです。

ここで注意がひとつあります。シーケンスソフトでMDR_000.MID(演奏データ)を作ってレジストと合体するときは、必ず先に、「何でもいい」のでレジストを保存すると同時に演奏も入れておくことです。つまりフォルダにMDR_000.MID(何でもいい演奏)とREG_001.B00(レジスト)が存在した状態で、シーケンスソフトで作ったMDR_000.MIDを上書きします。

どうしてか?

エレクトーンはフォルダごとに存在するELS_SONG.NAMという特殊なファイルで管理されているのです。これは「メモ帳」で開くことができます。

フォルダの1に「何でもいい」演奏が入っている場合はELS_SONG.NAMはこう表示されます。

S001:SONGNAME = SONG_001
S001:FOLDER = SONG_001
S001:SECURITY = OFF
S001:MODEL = ELS-01C
S001:PART_UK = PLAY
S001:PART_LK = PLAY
S001:PART_PK = PLAY
S001:PART_LEAD = OFF
S001:PART_KBP = OFF
S001:PART_CTRL = PLAY
S001:PART_XG = PLAY
S001:MIDFILE = MDR_000.MID
S001:BLKFILE_001 = REG_001.B00

しかしレジストしか入っていないフォルダ2はこのように表示されます。

S002:SONGNAME = SONG_002
S002:FOLDER = SONG_002
S002:SECURITY = OFF
S002:MODEL = ELS-01C
S002:PART_UK = OFF
S002:PART_LK = OFF
S002:PART_PK = OFF
S002:PART_LEAD = OFF
S002:PART_KBP = OFF
S002:PART_CTRL = OFF

フォルダ2はPLAYがOFFになっている。つまり再生しない、ということです。

ですから必ず、「何でもいい」演奏を入れておいてからMDR_000.MIDを上書きすることがポイントです。